「スープアンドスペース」では、下記のプランをご提供しています。
この5つのプランすべてに共通して大切にしていることがあります。
それは、「『お客様がどんな方なのか』『何を望んでいるのか』、この2点をしっかりと知るところからコンサルティングを始めたい」ということです。
「スープ アンド スペース」のコンサルティングは、教室開業のノウハウをお伝えするだけのものではありません。
たとえば、「いつかヨガ教室を開きたい」と考えている女性が2人いたとします。
仮に東京都在住のA子さんと北海道在住のB子さんとしておきます。
その2人に対して個々に、「ヨガ教室を開くには……」とまったく同じ内容の開業ノウハウをお伝えするコンサルティング方法は採用していないということです。
「ヨガ教室を開きたい」という共通する夢を持った2人であっても、住んでいる場所や置かれている環境、性格や技術によって、A子さんにはA子さんにふさわしいやり方があり、同様にB子さんにはB子さんにしかできないやり方があるからです。
放送作家の仕事を通じて学んだこと
私事ですが、以前放送作家の仕事をしていたときに、あるテレビ局の深夜番組を担当していたことがありました。
その番組は、「入社1年目の新人女子アナウンサーがミニ番組のMCに挑戦する」という趣旨で、つい最近まで大学生だった新人アナウンサーが、毎回1人(1組)のゲストをスタジオに招き、トークを展開していくという内容でした。
放送作家の仕事内容の中で、大きな割合を占めるのが、「番組内で何をするか(企画)」を具体的に考えることです(台本やナレーション原稿を書いたりもしますが、企画を考える比重がかなり大きいです)。
私はこの番組を3年担当したので、計3人の新人アナウンサーとお仕事をさせていただいたのですが、当時は私自身も若くてまだ20代。企画を考えるにしても、当然のように「自分がおもしろいと思う企画」を会議で提案していました。
簡単にいえば、女子アナのX子さんでも、Y子さんでも、Z子さんでもできそうな、芯を食っていないふんわりした企画です。
企画としては成立していたのかもしれません。でもきっと、なんとなく流れて、なんとなく終わり、そして何も残らない――そんな企画だったのだと思います。
なぜそんな企画になってしまったかというと、私自身が、新人アナウンサーのことを考えるより先に「自分(私)の企画」のことを考えてしまっていたからです。
本来ならこういう番組の企画は、
- 女子アナX子さんの魅力を引き出すためにはこの企画をやりましょう
- 女子アナY子さんが視聴者に愛されるためにはこの企画をやりましょう
- 女子アナZ子さんの技術を高めるためにはこの企画をやりましょう
というように、その人がいちばん輝く企画を考えなければいけません。
「女子アナ」をひとくくりに考えて、「女子アナにはこんな企画をやってもらおう」と安易に考えてしまうのがいちばんダメなパターンです。
同じ「女子アナ」でも、話すことが得意な人もいれば、聞き出す能力にたけている人もいます。男性視聴者から支持される人もいれば、女性視聴者から好かれる人もいます。さらにいえば、毒舌が許される人もいれば、謙虚さが鼻についてしまう人もいます。自己主張が自然なかたちでできる人がいれば、キャラ設定を間違えて空回りしてしまう人もいます。
当たり前ですが、誰にでも「長所・短所」「得意・不得意」はあるものなのです。
そういう良いところも悪いところも全部ひっくるめて、「どんな企画だったら彼女個人の魅力を引き出せるか」を考えるのが放送作家の仕事だったのに、私にはそれができていませんでした。
「頭」ではなんとなくわかっていたつもりでしたが、まったく「身」についていなかったのです。
この番組を通じて、とても大切なことを勉強させていただきました。
その経験を経て、
まずは目の前にいる人のことを知るところから始めたい――
その精神を忘れずに、「スープ アンド スペース」では、お客様がどんな方なのか、そして何を望んでいるのかを知ることを大切にしていきたいと考えています。